現代に於けるステアリングの据え切り事情
今日から12月。今年もあと一ヶ月。
いろいろあった年だけど、季節の移り変わりの早さに驚く日々。
さて、「据え切り」と聞くと、どうしてもクルマに悪いと言うイメージが付きまとう。
パワステが無かった時代ではそもそも据え切り自体が大変な労力を要するので、
クルマどうこうよりも、人間がしたくない、出来ないと言うものだった。
その後、油圧によるパワステが普及し、その時も据え切りや、ステアリングを目いっぱい切った
状態を長く続けたり、サーキット等の高負荷状態では、パワステポンプに負担がかかり、
パワステフルードが沸騰したり溢れ出したりして、パワステに障害が発生する事もあった。
が、現代ではパワステはそのほとんどが電動。
エンジンルームにもパワステフルードタンクも無いし、パワステ用ベルトも無い。
であれば、据え切りがパワステシステム自体に影響を与える事は無いのか?
結論から言うと、影響はほとんど無い。
自動車メーカーでは据え切りのテストを6万回以上行っており、
1日16回の据え切りを毎日10年間続けても問題無いと言う事になる。
ただ、メカ的には問題無くても、タイヤには間違いなく負担となり、偏摩耗の原因にもなるので、
例えAT車のクリープ現象程度でもいいから、動きながらステアリング操作は行った方がいい。
最近のクルマは大きくて、小回りが利かないクルマが多いから、
そもそも設計段階から据え切りありきで造られているのかも?
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません